ブレワイ考察のような何か
トワプリを実際にプレイしてみて、設定資料集を読んでみて、それらをまとめて考察をしてみようと思いましたが中々記事にまとめきれないため、ある疑問だけ書き記しておくことにします。
ブレワイはいったいどこの世界線なのか? という疑問についての話です。
ゼルダシリーズは「時のオカリナ」を基準に、4つの時間軸が存在します。
①「時のオカリナより以前」
②「時のオカリナで、勇者がガノンに敗北した世界線」
③「時のオカリナで、勇者がガノンに勝利し、トライフォースを宿したまま元の時代へ帰って、元の時代でガノンの野望を打ち砕いた世界線」
④「時のオカリナで、勇者がガノンに勝利し、元の時代に戻る際トライフォースが飛び散ってしまった世界線」
①については今回は置いておきます。ブレワイはどのシリーズよりもかなり未来の出来事であると考えられるからです(今回はここには言及しません)スカイウォードソードに始まり、世界が分岐する時のオカリナに行き着きます。
②は正直研究不足なので置いておきます。神々のトライフォースや、ゼルダの伝説(初代)などがこの線です。
世界観や地形、発展具合から言えば、③の世界線が一番近いと思われます。ここが、トワプリの世界線です。
漠然と外側から見ればこのまま長い年月が経過しブレワイの世界へ、と思われるのですが……
④の世界では、ガノン復活の際に勇者が存在せず、神がやむなくハイラルを海に沈めてしまいます。風のタクトの世界線です。
この世界線の特徴として、絵柄がトゥーン系であることが挙げられます。
しかし、しかしです。
④の世界には、ブレワイでも登場する、リト族とコログ族がいます。
別にそれが何か、と言いたい所ですが……
公式によると、リトやコログは、ハイラルが沈んでしまった世界で生きていくためゾーラやコキリが進化した姿、なのだそうです。
つまり、ハイラルが海に沈んで普通に生きる事が難しくなりそれに適応していくため進化が必要になった、という非常に大きな理由が存在します。
しかし、③の世界線では、ガノンに世界が脅かされる事はあっても、ハイラルが海に沈んだりすることなどは今のところありません(ないよね? 4つの剣+であったりしたらごめん)。
故に、トワプリの世界線では、このままブレワイに繋がるとしたら、リトやコログが何故存在するのか(何故この種に進化しなければならなかったのか)の必然性を大きく欠きます。
ただ、ブレワイの世界は他のシリーズからかなりの年月が経っていると思われます。この長い年月の間に色々あったんですよ~と言われてしまえばそれまでですが、例えばトワプリの世界線だとして、ブレワイまでにリトやコログに進化する必然性を満たすような何かが起きる(それが作品として登場する)予定でもあるのでしょうか……
しかし、平行世界理論の観点からすれば、新たな世界線ということもありえます。
風のタクトの後ハイラルを再建してから分岐したと言う事もできますし、上に書いたようにトワプリや4つの剣+の後にすごいことがあったんですよと言う事もできます。まぁ、そう思うとキリがないというか、何でもアリになってきてしまうのですが……
とりあえず、私がブレワイの考察を行ううえで、トワプリや資料集を読んだ限りでは、一番疑問に思うのはリトやコログの存在でした。
リトやコログの進化を順当に考えるなら風のタクト線だけど、世界観や発展を考えるとトワプリ線だよなぁ、って感じです。
他の方の考察を全く見ないので「いやそれはこうなんだよ」みたいなのがあるのかもしれませんが……現時点ではここが引っかかるため、世界線はどこかの考察は難しそうですねぇ。
ディスカッション
コメント一覧
本作とブレスオブザワイルドぐらいしかプレイしたことがないとの事でしたので、ゼルダ史専攻歴20年としてとても新鮮で面白い記事でした
敗北ルートの②なのですが、ゼルダ史界隈で最も有力とされているのはこの世界線です。
この敗北ルートにしか存在しない設定、伝承がありまして
・ライネルは時の勇者が敗北した世界線にしか現れていない
・「”王家の習わし”としてゼルダと名付ける」という慣習も敗北した世界線にしか存在しない
・ハイリア文字が神トラの系列(風のタクトやトワプリのものとは違うという文化的観点)
これらが理由としてあります。
ただし私は、上記の文化的背景というのは一つの理由であると同時に、意味をなさないのではとも考えます(長くなるので割愛)
仰られる通り、種の進化、発生は文化以上に世界の摂理が働きますので、リトやコログが存在する理由がわからない。特にリトとゾーラが同時に存在している理由がわからない。同時に続編映像等から鑑みてトワプリ世界線との符号が多いと思います。
この考察を難題に押し上げているのが、スカイウォードソードで出てきた、神の一族、時空石、三女神マスターソードの精霊。そして時の神殿、聖地という時空を越えられる力を持つものの存在です。
不躾ではございますがこうしてゼルダ史考察を行ってくれるファンが居るのがとても嬉しいです。これからも定期的に読ませていただきます。
コメントありがとうございます。
②が有力でしたか! ただトワプリをやってみて単純に似てるところ多いな程度にしか考えていなかったレベルでの想像ではありましたが、やはり浅はかでしたか……
しかし、素人目にそれを聞いて思うのは、「全部の世界線の設定取り入れられてるんじゃないの」ということ。世界線の分岐やどこに該当するかまで公式が述べている以上ここで新たな世界線が~~なんていう事にはならないのでしょうけど、ここでいう①~④のどこにも属さない全く新しいゼルダの伝説という枠組みという事もあるのでは、なんて思ってしまいます。そもそも①に始まらない、時のオカリナを経ていない、みたいな。
無論、たとえそうだとしても、考察を行う上で論議をかもす疑問についての答え(ゾーラとリトが同居する世界についてなど)もきちんと説明がされなければならないわけですが。
ただ、熟練の方々でさえはっきりと答えを出せないこの状況、公式が答えを出したとき「あぁなるほどそうか!」と納得できるものが出てくるのか……かなり期待がかかりますね。
でも、地名がそうであるように、色んな所から色々取り入れただけです、というのもあながちありえない話ではないのかなと新参の私などはやはりちらりと考えてしまいます(怒られそうですが)。
現在進行形で調べたりプレイしたりして認識もコロコロ変わると思うので変な事をよく書くと思いますが、見てやってくださると大変喜びます。