ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド 攻略プレイ日記 ウツシエの記憶 前編【解説・考察アリ】
今回はウツシエの記憶の場所全てを書いていこうと思います。
ただ場所を書いていくだけではつまらないので、各ウツシエの状況解説などもあわせて行っていきます。
ウツシエの記憶は、昔の様子を断片的に見ていくものです。時系列としては、左上から並んでいる順で、左上が一番古いものになります。
勿論ここでは左上から順に見ていきます。
先に簡易解説として各場所の写真を全て載せるので、詳細な解説等は必要ないという方はそちらだけ参照いただけたらと思います。
とはいえ、12の記憶のうちどこだか迷うのは一番最後くらいのもので、他については写真から簡単に場所を特定できることと思います。その12個目も状況から察すればそう見つけるのに時間はかからないと思います。マップが頭に入っていればですが。
ウツシエを1つでも見てインパの所へ行くと、装備がもらえます。
【簡易解説】
ウツシエの場所をマップ写真で羅列していきます。
1つ目:式典場(跡)
ハイラル城前
2つ目:コロモ池付近。平原の塔エリア、始まりの台地のすぐ北。
3つ目:古代石柱群。タバンタの塔エリア、タバンタ大橋のすぐ西。ティナ・キョザの祠付近。
4つ目:カラカラバザール
5つ目:オルディン塔エリア。ゴダイ湖の西、岩を並べるコログのある所。
6つ目:マリッタの丘の東、ハイラル城の北西。バーチ平原の水辺。
7つ目:アデヤ湖西の丘の上。
8つ目:ハイラル城。ゼルダの部屋と研究室を繋ぐ通路
9つ目:力の泉。アッカレ地方、ヒガッカレ馬宿の西
10個目:サーディン公園(跡)。サトリ山の東
11個目:ラネール参道東口。カカリコ村から大妖精の泉を抜けて歩いて行ける
12個目:湿原の馬宿から南南西。川沿いの森の中
全ウツシエマップ。☆の印の場所がウツシエの場所です。見難くてすみません。
13個目はクロチェリー平原の真ん中。双子馬宿から東に進んでいくと見つかる。
【写真つき解説】
ここからは詳細な状況解説などを全セリフつき写真と共に見ていきます。
向かい方の詳細もこちらに記載しておきます。
【式典場】
場所はここ、ハイラル城前。今では壊滅しているため「式典場跡」という名前になっています。
いきなり危険地帯です。歩行型ガーディアンが近くをうろついているので、倒してしまうなり隠れて近づくなりしましょう。
ここでの思い出は、リンクが正式にゼルダ姫のお付きの騎士になった後のことです。各神獣を扱う英傑達も決定し、これからいつ復活するかもわからないガノンに対抗すべく準備を始めていくところです。
どういう状況かというと……
これは100年と少し前のこと。占い師によりガノン復活の兆しを指摘され、國をあげて対策を講じることになったハイラル王国。古代シーカー族の遺産を地中より発見し、ガーディアンやシーカーストーンなどの研究を行っていました。
神獣が見つかったことで、その繰り手を探し、決まったのがご存知彼らです。リンクは近衛騎士として成長し、ゼルダの付き騎士となりました。この記憶は、それぞれ役割が決まり、さあこれから対策頑張るぞという頃です。
ゼルダのコンプレックスとはいったいどういうことか。
後のウツシエでも触れられていますが、ゼルダ姫はずっとトライフォースの力に目覚める事ができないでいました。幼い頃より祈りを捧げてきましたが、一向に力に目覚める事ができず、ずっと思い悩んでいるのです。生まれながらにして役割を与えられ、しかしその役割を全うできないでいる……それだけでも辛いのに、目の前にいるリンクは、退魔の剣に選ばれし騎士、役割を満足に全うする事ができる存在。
ハイラルの姫は力の覚醒、姫の騎士には退魔の剣。
自分はいまだに力に目覚める事ができないでいるというのに、目の前にいる騎士は全てを既に整えてしまっている……彼女の立場を考えれば、とても辛いものがあったわけです。
【コモロ池】
始まりの台地から北へ行った先にあります。
奥に双子山が見える位置ですから、池の東側ですね。
ここでの思い出は、それぞれ英傑達が神獣の繰り手として特訓を行っている時期です。その様子を確認しに行く道中です。
今回はダルケルのところ、ゴロンシティへ向かうようですが、なんでこの道から向かうんだろう……おそらく、どこかで古代遺物の研究を行った帰りだったりするのでしょう。
姫様は相当強いコンプレックスを抱いているようです。
さて、どうしてゼルダ姫が自ら出向いて英傑達の調整を見るのかというと……
姫様は、力に目覚める事ができない事に思い悩み、せめて何かできないかと古代遺物の研究を行うことにしました。神獣はガノン封印のための要の一つ、とても重要な立ち位置にいるものです。古代遺物研究において必要不可欠なものであり、姫様は各英傑達の調整を見守り研究することで、厄災封印に貢献しようとしています。
そんな姫様は、退魔の剣に選ばれたリンクを見るたび、コンプレックスに苛まれます。
リンクはゼルダの付き騎士ですので、どこへ行くにも必ず護衛として着いていきます。とても複雑な思いだったのでしょうね。
【古代石柱群】
ここは祠もありますし、一番最初に見つけた方も多いのではないかと思われます。
ここでの思い出は、ゼルダ姫が遺物研究をしているところ。
リンクを見るたび複雑な思いを抱くからでしょう、一人で研究に出かけていきました。しかし……

複雑な思いが苛立ちにさえなってしまう姫様かわいい。
シーカーストーンを発掘し、それが鍵であることもつきとめている状況ですが、何をしても祠は起動しません。プレイ時には当たり前のように起動できる祠ですが、100年前に起動する事はついにできませんでした。
しかし、それも当たり前のこと。祠の起動はそもそも塔の起動と連動して行われるものであり、祠単体ではいくらシーカーストーンを置いても一切反応しません。
始まりの塔が起動しハイラル城にあるとされているメイン装置に伝達することで、そこから他の塔や祠に情報が伝達され、鍵であるシーカーストーンを置くことで反応するようになります。悲しい話ですが、塔の存在すら誰も知らなかった100年前に祠を起動することはそもそも不可能だったわけです。
リンク「壁抜けすれば塔の起動もいりませんね」
ゼルダ「…………」
さて、おそらく誰か他の人間に「今日は一人でいい」と言付け、こっそり城を抜け出してきたのでしょう。姫様がいない事に気づいたリンクは、そのことづけを聞いてか聞かずしてか、ゼルダ姫の行きそうな場所をあちこち回ったに違いありません。そしてついに見つけるリンク。ゼルダ姫からすれば「どうして……あああああもうううう!」という感じでしょう。
とはいえ、姫様もそれが自分の問題であることも重々承知しています。辛く当たってしまうことを申し訳なく思う気持ちもあれど、表面上でさえそれを取り繕うことはなかなかできません。年頃の女の子って感じですね。近作のゼルダはとても人間くさく描かれています。
しかし、こう言われてもおそらくリンクはその後もずっとついていったのでしょう。姫様も観念してかうんざりしてか、この日の研究は止めにしようと思い、城に戻ったに違いありません。
【カラカラバザール】
場所については特に語る事もありません。
ここでの思い出は、ウルボザの所へ行っていたか行く前だっただろう頃。時期としては、以前からそう時間は経過していません。
しかし、姫様にここでとても大きな転機が訪れます。
惚れちゃいましたか。惚れちゃいましたね。
この日も、一人で城を抜け出していたのでしょう。ウルボザの所を訪れていたのか行く途中だったのか、カラカラバザールの外でイーガ団に襲われてしまいました。そこにリンクが颯爽と現れ姫を助ける……王道ですが、だからこそ至高。
イーガ団は、元々はシーカー族。しかし1万年前に当時のハイラル王に追放された事を恨んで、ガノン派に寝返っています。彼らはガノン封印の最大の要であるゼルダ姫の暗殺をもくろんでいます。
きっと死を覚悟したこのとき、一人でうろついたことを後悔したことでしょう。自分のつまらない意地とコンプレックスのせいで、役割を全うできないどころか、野垂れ死ぬことになるなんて……そんな所を助けられればそりゃまぁ惚れますよね。今まで辛くあたってきた申し訳なさも手伝って、もう好感度メーター一気に振り切っちゃったんじゃないでしょうか。
どこにいても必ず助けに来る、それが姫つきの騎士。それを体現してしまうリンクに、もはやコンプレックスなど抱きようもなくなったことでしょう。
この出来事を切欠に、ゼルダ姫のリンクへの対応は急変します。
【オルディン渓谷】
ここは他に比べて少しわかりにくいというか岩山をのぼらないといけないので少々探しづらい場所になりますね。
岩を並べるタイプのコログがいますので、そこを探すと見つけやすいと思います。
ここでは、すっかりリンクを見直し反省した姫様の急変した態度が見られます。
オルディン渓谷なのでゴロンシティに用があったのでしょうが、出来事としてはカラカラバザールより後になるので、時系列的にはコモロ池の時の話ではありません。
正確にどのような用事での出来事かはわかりませんが、すっかり姫様の態度が変わっていますね。
このエピソードは、カラカラバザールの一見以降ゼルダ姫の態度や考えが変わった事を見せたいためのものだと思います。特に語る事もないでしょう。
しかし……
こんなに沢山の魔物に一斉に襲われて対処できるプレイヤーはごく少数だと思います。100年前のリンクが強すぎてハードル上げられまくってるというか、ヘタしたら例えば私のプレイの方がリンク弱いのにガノン倒すっていうようわからん矛盾が生じる。だからこそ「英傑お前負ける要素なかったろ」みたいなことになるんですよね。
まぁ大厄災のリンクがやられたときは何十何百というガーディアンを相手にしていますから、どんなに上手なプレイヤーでもきっと無理だと思います。難しいとかではなく、ただただ理不尽。でも、そういう理不尽なんですよね、大厄災って。
【バーチ平原】
王立古代研究所(跡)の近くです。
きっと、ここで研究していた合間に、休憩がてらやってきたのかもしれません。単に来ただけか、どこかからの帰りや行きだったりするかも。特に何も考えられていないかもしれませんが……
マリッタ交易所も近いですし、この辺りは広い平原でありながらも当時は人々の往来を眺める事ができる素敵な場所だったように思えます。
ここでは、主に「姫しずか」の話がされます。
そのまま食せと……いやリンクなら食べかねん。
絶滅危惧種の姫しずかと自身の境遇を重ねてセンチになっていると思ったら、カエルを見つけてはしゃぐ姫。本当に人間くさい。
リンクや剣に対するコンプレックスについては考え方を変えることができたものの、やはり力に目覚めることのできない自分を不甲斐ないといつも思っています。このまま力に目覚める事ができなかったら……代々続いてきた力の継承も、この次からは行えないかもしれない。
ハイラルの姫は、トライフォースの力に目覚める事こそ、生涯の役割。これを失うということはすなわち、ハイラルの姫の絶滅に等しい……
しかし、膝で歩く姫かわいい。
というか絶滅危惧種という割に結構な数集められますよね、姫しずか。大妖精の所やサトリ山にたんまりある。
全てのウツシエを見ないと真エンディングを見る事ができませんが、一番のキーはこれのような気がしますね。最後の描写的に。
【アデヤ湖丘】
マップの位置としてはわかりやすいですが、あちこち歩いてないと情報無しでは見つけにくいかもしれません。
見えている橋がハイリア大橋と気づく事ができれば、向きから場所を特定しやすいことでしょう。
ここでも、姫様のコンプレックスについて触れられています。
しかしリンクに対する態度が改まったことでコンプレックスに対する向き合い方も変わってきた姫様。それでもどうにもできない自分を悔やみながら、なんでもかなえてしまうリンクに問いかけを口にします。
確かにリンクは人並み外れた努力家。しかし、彼に剣の才能があった事もまた事実。
ゼルダ姫とて、努力をしていないわけではない。しかし彼女はなかなか力を覚醒させる事ができず、自分には才能がないのかと思い悩んでいる。
この質問に意味がないこともわかっているはず。きっと才能がなくたってリンクは努力を積み重ね、目的のために頑張り続けたはず。返ってくる言葉さえ、わかりきっている。
それでも、こうして雨宿りをしている間にさえ鍛錬を怠らない彼を見ていると、口にせずにはいられなかった……
雨が彼女の心情を表しているのは勿論のこと、それも含めて、力の覚醒という太陽をいまだ見る事ができない所に重なっているように思えます。その雨の中でさえ、リンクは剣を振っている……こういう問いかけをしてしまいたくなるのもわかりますね。
【ハイラル城】
内容が内容なので仕方がないですが、できれば城突入は最後にとっておきたかったと思います。
道のりが結構大変ですが、壁をのぼっていくなどすればたどり着くのはそう難しいことではありません。
ここでは、ゼルダ姫の当時の立ち位置を知る事ができます。

なかなか力に目覚める事ができないゼルダ姫。せめて遺物研究をすることで少しでも貢献できないかと思いつつも、周囲からは陰口を叩かれ、国王である父親からも強く叱責される始末。
誰の言う事もわかる、というこの状況。非常に苦しいものがありますね。
この時点ではきっと、心苦しいながらも国王としてゼルダには辛くあたっていたのでしょう。母親を幼くして亡くした事もあり、力に目覚められないのも無理はないとはいえ、それがハイラルの姫としての役割。これに関して、妥協は一切赦されないのです。
しかし、もう少し後の話にはなりますが、最後の泉でも力に目覚める事ができなかった場合は、遺物研究に心血を注ぐことを赦すつもりでもいました。おそらく、ゼルダ姫がラネールへ赴く前辺りに書いたのでしょう、ハイラル王の日記にそう残されています。
ですが……その事実がゼルダ姫に伝わることはありませんでした。彼女が知恵の泉へ向かったその帰り道……大厄災が起きてしまい、ハイラル王は帰らぬ人となってしまいました。
【力の泉】
泉を訪れる際に見つけた人も多いと思います。
ここではゼルダ姫の苦悩が描かれています。
叱責されたすぐ後なのでしょう、彼女の苛立ちがいたいほど伝わってきます。
今回はセリフの間に結構間があるのですが、都合上入れずに掲載しています。
どうしてなかなか力に目覚める事ができなかったのか……結果として目覚める事ができたとはいえ、彼女には才能がなかったのでしょうか? その手がかりかもしれないものが、次のウツシエにはあるような気がします。
彼女の苦悩が、その痛みが、よくよく伝わってきます。
【サーディン公園】
ここはわかりやすいですね。道の途中にもあるので、自力で見つけた人も多いでしょう。
ここには、白馬がいます。もしや姫様の乗っていた馬の子孫なのでは、なんて事も考えてしまいますね。しかし、一度捕まえて登録するともう出てきませんし、特別な馬である事は確かです。
ここでは、最後の頼みの綱である知恵の泉の話が出てきます。
相手を想う気持ち。もしかしたら姫様には、これが足りていなかったのではないでしょうか。
勿論、ゼルダ姫にその気持ちがないわけではありません。ただ、自分の役割を意識しすぎるあまり、一生懸命になるあまり、祈りを捧げる時になると他の気持ちが優先してしまって、見えてこなかったのかも……
(後編へ続く)
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