ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド 歴史 出来事まとめ

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの続編が出るということで、ブレスオブザワイルドの物語はどんな風に動いていたのか、あの時誰が何をしていたのか、公式設定をまとめてみようと思います。
ゼルダ「そういうわけなので、真面目にお願いします」
リンク「はい」
ゼルダ「やけに素直ですね……」
リンク「あ、じゃあ脱いだほうがいいですか?」
ゼルダ「やめてください」
今回は番外編。
ハイラルにはどのような歴史があったのでしょうか。
*公式設定資料集を基にしたまとめです。ネタバレを沢山含みます。
ハイラルの歴史の内容は公式どおりですが、各キャラが喋るこの話自体や考察については二次創作(公式設定をもとにしたオリジナルの物語)なので若干キャラ違ったりします。
(特に、うちのリンクは普通に喋るのでご注意を)

*掛け合いの中で語る歴史もありますが、大まかにはピンク色の大きな文字の区切り前後に出来事が纏めてあります。
ハイラルの歴史-はるか昔-
女性しか生まれて来ないというゲルド族に、100年に一度生まれるといわれている男児誕生。こたび語られるその人物こそ、ガノンドロフである。
ガノンはハイラルの支配をもくろみ、魔獣ガノンへと姿を変え、人々の脅威となる。
ハイラルの脅威となったガノンと戦い、ついにはこれを封印。
しかし、ガノンは封印を破り、幾度となく復活を遂げる。そのたびに人々は総力をあげて戦い、何度もガノンを封印する。
この幾度と無く繰り返された戦いの中でガノンは理性をも失っていき、ついにはハイラル王家への憎悪と怨念の権化・厄災ガノンと成り果てる。
シーカー族はこの戦いを陰で支え、暗躍。幾度と無く繰り返される戦いの様子を口伝していく。
ゾーラ王家ではルトが誕生。賢者として覚醒し、ハイラル王家の姫や勇者と共に戦う。
リンク「1万年前の話でさえ御伽噺なのに、それよりも前からずっと戦いは続いてきたんですね」
ゼルダ「厄災を実際に目の当たりにするまでは、本当にただの物語の登場人物でしかありませんでしたからね」
リンク「この頃、他の民族では何かあったんですか?」
ゼルダ「ゴロン族はこの頃から独自の暮らしをしていたみたいです。リト族については記載がありませんね」
リンク「そこんとこどうなの?」
リーバル「うわっ! きゅ、急に話し掛けてくるなよな……だいたい、僕が出てくるっておかしいんじゃないの?」
リンク「ははっ、細かい事気にしたらダメじゃないか」
リーバル「あのねぇ……君の問いに答えるのは癪だが、姫もいることだし、答えてやらないでもないかな」
ゼルダ「ありがとうございます。当時、リト族にはどういう動きがあったのですか?」
リーバル「知らない」
リンク「えっ」
リーバル「意地悪言ってるわけじゃない。僕たちはそう長生きでもないからね。そういう伝承だか伝説だかっていうのは、詩として語り継がれるものなんだろうけど、僕は全く聞いた事がないね」
ゼルダ「そうですか……」
リンク「どの部族もだいたいそんな感じ?」
ダルケル「ウチは元々気ままにやってきたようなもんだろうからなぁ。歴史に残そうなんて考えるヤツがそもそもあんまりいねぇだろうな」
ミファー「ゾーラは、戦う事が苦手な王様が、王妃の手作りの鎧を着てリザフォルスを退治したお話が残ってたよ。でも、そのことくらいしか特には無い、かな」
ウルボザ「ゲルドはガノンについての話ばっかりだね。まぁ、他人事じゃ済まされない話だから当然だけど」
ゼルダ「み、みんないるのですね」
ウルボザ「気にしたら負けだよ、御ひい様」
リンク「会話部分は二次創作だから。史実以外」
ウルボザ「ガノンは当時、ゲルドの首領だったみたいだね。追従する者はいただろうし、当時はガノンただ一人の問題じゃなかったのかもしれない……」
ゼルダ「けれど、賢者として活躍したナボールもその頃の方だと読んだ事があります」
ウルボザ「よく勉強してるね、えらいよ。彼女のような存在がいなければ、ゲルドはどうなっていただろうね……」
リーバル「けど、あれからもう男児は生まれてないんだろう? 最初で最後の災い人だったってわけだ」
ウルボザ「あら、あんたもよく知ってるじゃないか。ゲルドの御伽噺なんて、他所じゃ知られてないと思ってたよ」
リーバル「僕だって本くらい読むさ」
ダルケル「俺は知らなかったなぁ。読んでみるのもいいかもしれんが、それより先に燃えてなくなっちまうぜ」
ミファー「私も、本は相性が悪いかな……濡れちゃうし」
リンク「(このときリンクは思った。ここにはツッコミ役がいない。そういうキャラ崩壊の方向はあまり良くないのではないか、と……)」
ゼルダ「リンク?」
リンク「何も考えてませんよ」
ゼルダ「?」
ハイラルの歴史-1万年以上前-
シーカー族が高度な技術により様々なものを発明。これによりハイラルの文明は著しく開化していった。
おおよそ同時期に、ゾーラ族がラネール地方に定住
ゼルダ「1万年前に大きな動きがありましたが、それ以前については文献などもほとんどありませんね」
リンク「ガノンの話じゃないけど、御伽噺として伝わってる程度ですね。それも、事実かどうかを確かめる術もない」
リーバル「じゃあここについては語らなくてもいいんじゃないの? その大きな動きとやらに合わせたら?」
ゼルダ「そうしましょうか」
ハイラルの歴史-1万年前-
厄災ガノンが復活を遂げ、ハイラル王国に襲い掛かる。
しかしこの頃、シーカー族によって発明された四神獣ガーディアンにより厄災ガノンを圧倒。神獣を繰る者達勇者、そして封印の力を持つ姫により、厄災ガノンは封印されることになる。
だが、ガノン封印を大きく助ける程の、シーカー族のあまりに優れた発明の数々を見たハイラル王家は、彼らに脅威を感じ始める。
いつか反逆されることなどあればハイラル王家といえども勝ち目はないのではないか……そういう思いが強まり、ついにはシーカー族を追放してしまう。
これを受けたシーカー族は、追放を受け入れカカリコ村を隠れ里とし穏やかな暮らしを選んだ穏健派と、追放に怒りを覚え反旗を翻した武闘派に分かれることとなる。
ゼルダ「私達の間に広く親しまれているガノン封印の伝承は、1万年前の大戦をさす場合がほとんどですね」
ダルケル「あの壁画みたいなやつのことか?」
ウルボザ「そうだね。あの絵は確か、シーカー族が描いたものじゃなかったかい?」
リンク「シーカー族のシンボルが描かれてますし、そうでしょうね」
ミファー「ルッタもいるわ」
リーバル「神獣にガーディアンに塔……姫の姿もあるよ」
リンク「おいおい退魔の剣の勇者もだろ?」
リーバル「そうだね。描かれてるのはリンク、別に君ではないけどね」
ゼルダ「そ、そういえばカッシーワさんもこの伝承をご存知でしたよね」
リンク「詩として語り継がれているみたいですね」
ウルボザ「そういえば、イーガ団だったか、相手してやった事もあったねぇ」
ゼルダ「あの時のウルボザ、とてもかっこよかったです」
リンク「それも、カッシーワさんから聞いたなぁ」
ウルボザ「張り切った甲斐があったよ」
リンク「(そうは言うけど、普通に素なんだろうから本当にかっこいいよ)」
リーバル「それもいいけど、僕としては、そのイーガ団だっけ? 彼らの経緯が気になるけどね」
ゼルダ「身内の恥を晒すようですが、その当時は、シーカー族の優れた技術が怖ろしかったみたいですね。反逆を怖れ追放……そして、そのせいで本当に反逆を試みる者達が出てきてしまった……」
リーバル「でも、それって結局は意思が弱かったってことだろう? たしか、シーカー族って王家に生まれた娘をハイラルの女神の生まれ変わりとして護るって使命があったんじゃないっけ?」
ダルケル「すげぇないつの間にそんなに勉強したんだ」
リーバル「し、失礼だな。わざわざ勉強したんじゃなくて、元から……」
リンク「(今日のために予習したのか……?)」
リーバル「こいつはこいつで絶対失礼なこと考えてるよな……」
ゼルダ「確かに、シーカー族は女神ハイリアに遣わされその使命を受けているといいます。だからこそカカリコ村があるのだと思いますし。ただ……裏切られたという気持ちも、あったとは思います。思いが強ければ強いほど、憎しみも強いでしょうし……」
リーバル「暗殺、処刑、なんでもやった側面もあったみたいだね。発明だけでなく、戦闘面でも脅威ではあったのかもね」
リンク「でも今じゃガノンっていうより総長のコーガを崇拝してたね。まぁそのコーガもさよならしちゃったんだけど」
ウルボザ「反乱派は追放された後、ゲルド地方にやってきてたみたいだね。暫くはおとなしく陰で活動してたんだろうけど」
リンク「そう思うと今の方が活動的なんですかね? ゲルドの国宝盗まれてましたし、カカリコ村にスパイも忍び込ませてました」
ウルボザ「ガノン復活の予兆が見えたから活動的になったのかもしれないね。当時ガノン派になったのなら、復活はそれこそ腰を上げる時だろうし」
リンク「しかし、イーガ団になったやつらは本当に戦い専門だったんでしょうね。神獣を作る程の技術があれば、王家が恐れていたことをそのまましてやる事もできたでしょうにそれはしなかったんですから」
ゼルダ「言われてみれば確かにそうですね。今回の戦いでリンクが役立てたもののほとんどが、その当時作られたものだったわけですし」
リンク「当時は使い方がわからないなんて事もなかったわけですしね。まぁ全部埋められてしまった、というのもあるのでしょうけど」
ミファー「えっ、埋められたって、神獣も?」
リンク「うん。シーカー族を追放したときに、技術の廃絶を命令したらしいんだ。使うのは勿論、研究するのもダメ。データは全部廃棄して、神獣やガーディアンは全部埋める事になったって聞いたよ」
ゼルダ「聞けば聞くほど悲しい話です」
ウルボザ「今は違うんだからいいじゃないか。御ひい様が悪く思う必要はないよ」
ゼルダ「そう、ですね、ありがとう」
リーバル「さて、1万年前っていうと、だいたいこれくらい? 誰か何かある?」
ミファー「ゾーラの里にある貯水湖は、だいたいその頃に作られたって聞いてる。ゾーラは昔からハイラル王国とは仲良しで、共同して1年くらいで作ったんだって。それからは、協力の御礼にってゾーラが水量管理をしてるの。あの近くにはラネール大水源があって、氾濫した時は物凄く大変だったって」
リンク「水量を管理してることもあって、ルッタが雨を降らせ続けてた時あんなに慌ててたんだなぁ」
ミファー「ずっとあのままだったら、大氾濫が起きたかも……元々ラネールには10年に1度大雨の周期があって昔はそれで川が氾濫してたらしいけど、それがずっと続くような状態になりかねなかったし」
ゼルダ「そう思えば、自然的な驚異に見舞われなかったのは幸いでしたね」
リンク「雷凄かったり真っ暗だったり大雨だったり風酷かったり、結構影響受けたけどね……」
ハイラルの歴史-100年と少し前-
占い師がガノン復活を予言。これを受け、ハイラル王はガノンに対応できるよう古代遺物の調査を開始。神獣やガーディアンなどを発掘していく。
シーカーストーンを発見し、神獣の起動も成功する(シーカーストーンという名前はプルアが命名)。
神獣の繰り手を選び、各々試練に挑み操作訓練を開始(ミファー、ダルケル、リーバル、ウルボザ)。
ゼルダは修行を開始するも、なかなか力を得る事ができない。
ガノンとの戦いに、それぞれが供えていく。
ゼルダ「ここからは実体験ですから、語る事が多くなりますね……」
リーバル「とはいえ、僕は大会で優勝したり、姫に協力を頼まれたことくらいしかないね」
ダルケル「それもそうだなぁ。時間の流れから言えば、相棒と会ったりしたことくらいしか他には接点もねぇな」
ミファー「私も、かな。たぶんリンクとは一番色々付き合いがあったけど、そういう話が主になるし」
ゼルダ「私は……封印の力の本質を何も教われないまま、お母様が亡くなられてしまいました。当時、研究チームに顔を出しに行っていたのも、不甲斐ない自分から逃げていたのもあります」
ウルボザ「本当に悲しい出来事だったね……それも含めて、悔しい思いでいっぱいだよ」
リンク「……ハイラル王は最後まで厳しい人ではあったけど、最後には研究に関わる事も認めてましたよ。知恵の泉でもどうにもならなければ、その道も考えてくださっていたとか……ただ、その話はできないままに、大厄災が起きてしまったけど……」
リーバル「でも、本当に神獣が出てくるとはね。ガノンの話でさえ御伽噺でしかなかったのに、予言が当たっていくことで、史実だったと認めざるを得なくなったわけだ」
ゼルダ「伝承に書かれていた名前も一致していましたし、もはや疑いようのないものでした。現実に存在しただけでなく、実際に動かすことさえできたのですから」
リンク「でも、ガーディアンのほとんどは結局ガノンが出てくるまで見つからなかったですね」
ゼルダ「ガーディアンのほとんどは5本の柱に格納されていたわけですが……あんな大きなもの、どこにあったのでしょうね」
リンク「地下には古代エネルギーも沢山あるっていうし、まだまだ見つかっていないものがありそうですね」
ゼルダ「ですね。でも、それもこれも、シーカー族の穏健派の方々が協力してくださったおかげです。追放までしてしまったというのに」
ウルボザ「研究か……そっちにはあまり縁はなかったけど、写真を撮ってくれたのは覚えてるよ」
ゼルダ「ふふ、そこだけですか?」
リンク「プルアさんか……あの人昔からあんなだったんだなって」
リーバル「間違いなくかかわりたくない人物だよ」
ダルケル「そうかぁ? 賑やかでいいじゃねぇか。まぁ疲れはしそうだが……」
ゼルダ「でも、ロベリーもですけど、お二人とも若い頃から素晴らしい才能をお持ちです。彼女たちなくしては、ここまで研究を進めることはできませんでした」
リンク「まぁ、いきすぎ注意ってことでインパさんが研究責任者になったまであるらしいけどね」
ゼルダ「ふふ、ある意味、二人で丁度いいのかもしれませんね」
ウルボザ「こう聞くと、全て順調だったように思えるんだけどね」
ゼルダ「はい……研究も、完璧とは言いませんが、神獣を動かす事に成功し、繰り手も決定。操作も順調でしたよね?」
リーバル「言わずもがな」
ウルボザ「でも、シーカーストーンや祠については不完全のままだったね」
ゼルダ「そうですね……それについてわかり始めたのは、大厄災よりも後のこと。しかも、実際にそれを扱ったのはそれから100年後のリンクです」
リンク「まぁ俺からしたら、ほいほい何でも進んでくからすげぇって感じだったけどね」
ゼルダ「そもそも、シーカータワーが鍵だったなんて思いもしませんでした。大厄災の直前になってようやく気づきましたが、その頃にはもう……」
リーバル「でも、塔自体は伝承の絵にも描いてあっただろう? それ以前に、祠にしてもだけど、その占い師ってヤツ? そいつは何も教えてくれなかったのかい?」
ゼルダ「ガノンの復活と神獣などの発掘については予言されていたようですけど、ほかについては……」
ダルケル「なぁ、そもそもよ、その占い師ってのは何者なんだ? 確かに予言が当たって凄いとは思うけどよ、イマイチ人物像が見えてこねぇんだ」
ミファー「そういう力があるってことは、他にも占ってもらってたりしたのかな?」
ゼルダ「それが、今となってはそれが誰だったのか、どういう存在だったのか、わからないのです。たぶん、私も会ったことくらいはあると思うのですけど、幼い頃だったので覚えていなくて……」
リンク「でも予言があってから10年くらい間があったわけで。大厄災で亡くなってしまったとしても、神獣なんかの発見で予言が確かだとわかれば他の予言も無いか尋ねられてただろうから知ってる人がいてもおかしくなさそうなのに」
ゼルダ「どうだったのでしょうね。ただ、そもそもお父様に発言できてその内容を真に受けさせる事ができたくらいです、地位的な部分で言ってもかなりのものだったと思います」
リーバル「しかも、予言が当たった事でいよいよそいつの存在は不動のものとなったわけだ。占い師なんて表に出ない存在かもしれないけど、こうも話が大きくなれば隠れてはいられないと思うけどね」
ダルケル「よくわからねぇが、表に出たくなかったんじゃねぇのか?」
ミファー「そういう気持ちは、わからないでもないかな。皆がいてくれるのは嬉しいけど、状況が状況だから、面白おかしく囃し立てられるかもしれないし」
ゼルダ「本当に純粋に予言をしてくださっただけかもしれませんけど、一部の者達の間では様々な憶測が飛び交っていました」
リンク「まぁ、占い師のことは置いといて、話を進めましょう」
リーバル「おやおや、理解が及ばないものには蓋をするタイプ?」
リンク「なんでそうなるんだよ」
ゼルダ「もう、喧嘩しないでください!」
リンリバ「挨拶みたいなもん(の)だから」
リンリバ「は?」
このほかにも……
リンクがマスターソードを抜いたりゼルダ付き騎士になる。ミファーと共にライネルを倒したり、イーガ団に襲われたゼルダを助けるなど活躍を見せる。
シーカー族の一人が宮廷詩人となり、後世に様々な詩を語り継ぐ(カッシーワの師匠)。ゼルダに淡い恋を抱く事も。
ハイラル王妃が亡くなったのはゼルダが6歳の頃で、満足に封印の力について話をする事ができなかった。
予言により古代遺物の発掘は順調に行われていたが、その使用についてはまずまずと言った所だった。神獣の起動は大きな進展といえるも、シーカーストーンや祠については何もわからないまま大厄災を迎えてしまった。
ゼルダの修行は主に女神にゆかりのある3つの泉で行われた。中でもラネール山頂にある知恵の泉は17歳未満は立ち入りを赦されない場であり、その歳まで成長しても力に目覚められないゼルダの最後の修行場所となった。大厄災が起きたのは、知恵の泉から帰る途中のことである。
ハイラルの歴史-100年前(大厄災前後)-
ついに厄災ガノンが復活ガーディアンや神獣が乗っ取られ、城下町は瞬く間に壊滅してしまう。
神獣に乗り込んでいた英傑達はカースガノンの手にかかり戦死。そればかりか、魂を神獣内に囚われてしまう。
ハイラル王は騎士団を指揮し、避難、戦闘を行うも圧倒的な力差を前に死亡。残る騎士達は最後まで奮闘するも、アッカレ砦は没落、そのほとんどが死亡した。
ハテノ砦でもガーディアンからの防衛が繰り広げられており、クロチェリー平原にてリンクが倒れる。ゼルダはそこで力を覚醒させた。
民間人を主としていたハテノ砦の防衛は成功。無論無傷での防衛ではなかったが、ガーディアンの侵攻を食い止めることに成功した。
その後ゼルダによりガノンの力は抑えられ、破壊活動も収束を見せていく。ガノンが沈静化したことで神獣たちは姿を消し、ガーディアンの侵攻もおさまっていった。
神獣やガーディアン乗っ取られるという想定しえなかったであろう事態に王国は大混乱、なすすべもなく退避を余儀なくされた。
インパ、プルア、ロベリーは勇導石や関連する物を持ち出しカカリコ村へ退避。行方不明となっているゼルダを捜索すべくシーカー兵を派遣する。
カカリコ村へ避難するため走っていたクロチェリー平原で力を覚醒したゼルダは、捜索に来ていたシーカー兵にリンクとシーカーストーンを託す。その後カカリコ村へ行きインパたちと再会を果たすと、マスターソードをコログの森へ預け、ガノンを封印すべくハイラル城へ戻る。
ゼルダの来訪を受け、プルアとロベリーは回生の祠へ向かう。リンクに処置を施した後、大厄災への対応が落ち着いた頃をみて、それぞれ別な場所へと居場所を移した。
各地に大きな爪痕を残した大厄災。その被害は想像を絶するものであり、それでも絶望の中彼らは諦めずに復興を試みた。
リーバル「ほんと、思い返せば返すほど胸糞悪い話だよ」
ミファー「結局私達は、力が足りなかった、のかな……」
ウルボザ「悔しいけど、それは認めるしかないよ。私達は、そろいもそろって戦って負けたんだから」
ダルケル「あいつ、ただ叩き斬ってればいいってもんでもなかったからな……何もかもが想定以上だった」
リンク「この頃の話は、最近になってインパさんが色々教えてくれましたね。各地で何がどうなっていたのか……」
リーバル「ねえ姫、その辺りのこと聞かせてよ。僕はあの後すぐに神獣へ向かったから、その頃ハイラルがどうなっていたかよくわからないんだ」
ゼルダ「そうですね……あれは丁度、知恵の泉からの帰り道でした。最後の頼みだった泉でも私は力に目覚められず、失意のままにラネール山道を歩いていました」
ウルボザ「そこで私達と合流したんだね」
ダルケル「ガノンの野郎が復活しやがったのはそのすぐ後だったな」
リーバル「飛び上がって様子を見たの、今でも覚えてるよ」
ゼルダ「ガノン復活は想定されていたこととはいえ、その正確な時期はわからないままでした。準備を進めていたとはいえ、誰もが『まさかこのタイミングで』と思っていたでしょう」
リンク「予言から10年も時間があったわけですしね、同じ緊張感を延々保つのは不可能です」
ゼルダ「やはり、古代遺物を乗っ取られてしまうというのが一番の誤算でした。私達が探し見つけられなかったガーディアン格納庫である5本の柱も、ガノン出現にあわせて登場し起死回生を想像しましたが、結果は……」
リーバル「戦闘力が大きければ大きいほど翻った時の絶望感は酷いもんだからね。ま、そういう意味じゃ僕は戦死でよかったね。僕の心が乗っ取られていたら、もっと大変な事になっていたよ?」
リンク「はいはいすごいすごい」
ウルボザ「あんたたちの漫才には付き合ってられないよ。それで、物凄い数のガーディアンが攻め入ってきたんだろう?」
ゼルダ「ですね……城下町は勿論、その近郊は瞬く間に火の海になりました。被害は拡大していき、ハイラル平原を呑み込み、果てはアッカレ砦やハテノ砦までその手が伸びました」
リンク「アッカレ砦は難攻不落の要塞として、ハイラル全土でも頂点を極める地だったんです。様々な方角、攻撃からの防衛が想定され、兵器も充分すぎる程備わっていた……武具やその使用方法、使用環境については間違いなく他のどこと比べても圧勝できるものでした」
ミファー「そんなに凄い場所でも負けちゃったんだ……」
ゼルダ「数が多すぎたのです……それに、魔物の侵攻も想定に入っていたとはいえ、ガーディアンのような特殊な攻撃をするものの対処は考えられていなかったでしょう」
リンク「反射できるったって、あの数のビームがとんできたら何もできないですね」
ダルケル「そのガーディアンどもは、どこまで意思っつーかプログラム? があるもんなんだ? 砦を目指してたってことは、そういうのはわかってたって事なんだろ?」
ゼルダ「リンクを勇者として認識し襲い掛かってきましたし、世界各地に散らばって行ったとはいえ遠方にまで及ぶことはなかった事も考えると、ある程度は対象を認識して動いていたと思います。人の動く所へ向かうなどして」
リンク「現に、ハイラル平原周辺で人が住んでいた場所は全て壊滅させられてます。ただ、ゾーラの里方面ではなくアッカレ方面へ向かったのは、姫様が言うように逃げ惑う人々を追いかけて行ったからかもしれませんね」
ミファー「水場なのもあったと思う。ガーディアンも、水中に沈めば壊れるんでしょ?」
リンク「鉄箱や武器で水中に追いやったら壊れたし、たぶんそうだと思う」
ウルボザ「な、なにやってんだいあんたは……」
リーバル「どっちが厄災かわかったもんじゃないな……」
ゼルダ「と、とにかく、大きな戦いとなったのはアッカレ砦とハテノ砦でした。ハテノ砦の場合は、防衛戦らしい防衛戦を想定して作られたものではないので、すぐに落とされてしまうと思われましたが……」
ウルボザ「御ひい様の力が、そこで覚醒した。まぁおそらく、道中リンクが活躍したことも、砦を守れた理由の一つだろうね」
リンク「いやぁ」
リーバル「…………」
ゼルダ「カカリコ村へ急いでいたとはいえ、逃げ遅れた人々の避難誘導や出くわしたガーディアンとの戦闘はありましたし……特に双子山では地の利を生かした戦闘も可能でしたから、ある程度はそこで抵抗できた事もあります」
リンク「クロチェリー平原まで押されてしまったら、もう勝ち目は無かったですからね……結果的に押されてしまったけど」
ミファー「でも、そこで力が覚醒したんでしょ? だから、砦も守れたんじゃないかな」
ゼルダ「完全阻止とはいきませんでしたが、大部分をそれで減らすことはできたと思います……でも、もう少しはやく覚醒できていれば……」
ウルボザ「ほら、もう思いつめるのはナシだ。そんなために過去を振り返ってるわけじゃないだろ?」
ゼルダ「はい……」
リンク「それでも俺たちが倒したガーディアンだって、あの時あの場にいたやつらだけです。その後も何機も押し寄せてきたでしょうし、その波は何十年後も無くなりはしなかったとか」
ゼルダ「ロベリーが古代兵装の矢を開発して、実験としてクロチェリー平原に残るガーディアンを殲滅して回ったそうです」
リンク「ロベリーさんたちは、それぞれ古代エネルギーのある所へ散ったんでしたね」
ゼルダ「同じ所にいれば、そこを襲われて万が一があった時、リンクに話せる人がいなくなるからと言っていましたね」
リーバル「で、姫はその後どうしたんだっけ?」
ゼルダ「あぁ、そうでした。私は覚醒できた後、リンクを回生の祠へつれていってもらって、カカリコ村に行きました。そこで顛末を話し、マスターソードをコログの森へ預けて、ガノンを封印しに城へ戻ったのです」
リンク「本当に長い一日でしたね……」
ゼルダ「人生で一番長い一日になると思います」
リンク「いやでも続編ありますしわかんないですよ」
ゼルダ「続編とかメタなことを言わないで!」
ハイラルの歴史-そして現代-
大厄災から100年。ゼルダの封印の力が弱まったことでガノンが活性化し始め、リンクの回生が近い事を察知する。
これにあわせて、100年もの間姿を消していた神獣達も姿を現し、暴走を始める。
世界各地では、大厄災の傷に苦しみつつも少しずつ復興をとげていた。
馬宿協会による馬宿ネットワークが整えられたことで、世界のいたるところに人々の簡易拠点を作り上げられた。
インパはカカリコ村にて大厄災の事やシーカー族の古代遺物について、当時のことなどを村の者達に伝えながらリンクの回生を待っていた。
プルアやロベリーはその後も研究を続け、古代遺物について知識や技術を更に身につけていく。
なお、大厄災の当時をリアルタイムで経験したシーカー族はこの三人だけとのこと。
ゾーラの里では、迷い込んできたガーディアンをドレファン王が撃退したり、シド王子がハテノ海のオクタロックを退治するなど方々活躍を見せている。大厄災をまぬがれはしたものの多少なりの騒動はあったようだが、比較的平穏な暮らしを送っていたといえよう。
しかし、当時最初はミファーの英傑選出に反対していたこともあり、ミファーが戦死してしまったことで、多くの民がハイリア人に強い不信感を抱くようになってしまっていた。
リンク回生にあわせて姿を現したルッタにより豪雨をもたらされ、それによって貯水湖の決壊が危ぶまれ、シド王子をはじめとした幾人がハイリア人の協力者を探すこととなった。
ゾーラ族は他の部族に比べ長寿であるため、老人達をはじめ多くの者が大厄災当時を知っている
デスマウンテンの麓アッカレ地方はガノンによる手痛い被害を受けていたが、デスマウンテンそのものに影響は少なく、ゴロン族は大厄災をまぬがれた。
大厄災から数十年後、採掘会社ゴロン組が設立され、その組長であるブルドーが一族を取り仕切ることとなった。
鉱石の採掘や観光業が盛んになっていくも、リンクの回生にあわせて姿を現したルーダニアの暴走により各業務が停滞、経済難へ。
ダルケルの子孫であるユン坊は受け継いだ「ダルケルの護り」を使いブルドーと共にルーダニアの撃退を試みるも、解決には至っていない。
組長のブルドーでさえ大厄災の当時を知っているわけではないが、英傑ダルケルについては広く語り継がれている
リト族については、ヘブラの高山地帯に棲家があることもあり大厄災の大きな影響は受けなかった。
しかし長寿種族ではないため族長のカーンすら大厄災の当時を知らず、その当時のことは伝承として或いは詩として語り継がれるのみであった。
しかし詩を好む一族でもあるリト、特にカーンは大厄災について詳しく、リンクの回生にあわせて姿を現したメドーについても制御方法を知っているようだった。
メドーは村周辺を飛び、近づく者を射撃するようになった。これによりリトの民の移動手段は相当に限定されてしまう。
偵察を試みたリトの戦士テバとハーツだったが、ハーツが負傷、テバは怒りに任せいまにも一人でメドー撃退に乗り出そうとしていた。
ゲルド族についても、遠方に位置していることから大厄災をまぬがれ、それまでとそう変わりのない暮らしをしていた
しかし当時族長だったルージュの母親は若くして亡くなってしまい、まだ幼さの残る歳で娘のルージュが族長を引き継ぐことになった。
本人さえ不安を隠しきれない状況の中、リンクの回生にあわせて姿を現したナボリスの暴走やイーガ団による雷鳴の兜盗難など、一族を脅かす出来事が次々と起きていた。
世界各地には廃墟となってしまった集落の跡が沢山残っているが、どの地域についても以前の姿を垣間見ることはできない。また、文献等も大厄災で焼失してしまったらしく、当時をうかがい知れるであろうものはほとんど見つかっていない。
そして、長き眠りからリンクが目覚めたのである。
リンクはゼルダに導かれるまま始まりの塔の勇導石にシーカーストーンをかざし、塔を起動。これによって各塔が地面より立ち上がり、各地に点在している祠も利用可能となった
リンクはハイラル王に手ほどきを受けパラセールを授かり、ハイラルの台地を踏みしめた。
そしてリンクは様々な力を身につけ、ガノンを退けたのだ。
リンク「『リンクの回生にあわせて』って毎度書かなくてもよくない?」
リーバル「事実だから仕方ないね」
ゼルダ「でもリンク、あなたのおかげでハイラルに再び平和が戻ったのもまた事実。胸を張って良いと思います」
リンク「(ナメプ余裕でした)」
リーバル「今物凄くイラッとしたんだけど、気のせいじゃないよね」
ゼルダ「ま、まだ古代エネルギーなどについてわからない事も沢山あります。復興もこれからが頑張りどころですし、まだまだやる事は沢山あります」
ダルケル「これからに期待できる事もたくさんあるみてぇだしな」
ウルボザ「そうだね。大変だとは思うけど、頑張っておくれよ。私達はずっと、見守ってるからね」
リーバル「心配事だらけだけどね。ま、それでも何とかなるって思ってるさ」
ミファー「心はずっと、一緒だよ」
ゼルダ「あっ、そんな、もう行ってしまうの……」
リンク「まだ予告映像について話してないのに……」
ゼルダ「台無しです」
リンク「姫様髪切ったんですね」
ゼルダ「急に饒舌になりましたね」
リンク「各種族の相関図的なのはまた別の記事でやりますので」
ゼルダ「そういうのは私達が口にしなくてもいいと思います」
リンク「オチに向かってまっしぐら」
ゼルダ「もういいです」
ハイラル王「……忘れられてはおらんよな?」
おわり
(資料集を見ながら書きましたが、何か間違い等あれば教えてくださると助かります)